2024.3.22
Vol.6 ソフィーの夢について
人生を思いっきり楽しむパリジェンヌのライフスタイルを、毎日のメイクやスキンケアを通してお届けする「ポール & ジョー ボーテ」。
ハッピーでチャーミングな世界観やあのヒットコスメの誕生秘話など、これまであまり語られてこなかったブランドの秘密を、ここで少しずつお話していこうと思います。
第6回目は、「ソフィーの夢」について。幼少期はどんな女の子で、何をして遊ぶことが好きで、どんな夢を想い描いていたのでしょう。
そして、デザイナーという夢を叶えるために必要なこと、これから叶えたい夢は?
デザイナーのソフィー・メシャリーにインタビューしました。
INTERVIEW・TEXT/NAOMI SAKAI
-子供の頃のソフィーさんは、どんな女の子でしたか?
とにかく好奇心旺盛で、毎日毎日たくさん遊んで過ごしていました。いつも笑顔を絶やさなかったからか、お友だちにも恵まれていたと思います。
-好きだった遊びは?
ゲーム全般、特に「モノポリー」や「スクラブル」、「1000ボーヌ」のようなボードゲームが大好きでしたね。あとはホップスコッチ(日本のけんけんぱのようなもの)や輪ゴム遊び(日本のゴム跳びのようなもの)、男の子とビー玉で遊んだりも。
両親が働いていたので、サマーキャンプにもよく行きました。冬はスキー、夏はハイキング、グループゲーム。いい思い出もお友達もたくさんできました。そこで私は好奇心や自立心を身につけ、自分を守ることを学び、いつしか「ボス」になりたいと思うようになっていました。
幼少期のソフィーとお母さん
-とても活発な女の子だったのですね!
確かに、兄のお友達など、男の子ともよく遊んでいたのでおてんばだったかもしれません。でも、バービーのカードやお菓子のパッケージを集めてアルバムを作ったりするような、女の子らしい面もありました。
切手を集めるのに夢中になっていた時期があって、家族でシャンゼリゼ通りのレストランに行ったとき、近くに切手収集家のマーケットがあることを知って、両親が食事をしている間に兄と一緒に買いに走ったことも。その甲斐あって(?)、最終的にはかなり膨大なコレクションが出来上がりました(笑)。
ピアノとクラシックダンスの教室にも通っていました。ピアノは10年間ぐらい習っていて、
ショパン、バッハ、ベートーヴェン、リスト、ラフマニノフのコンソラシオンを弾くのが大好きで、コンクールもたくさん経験しました。むしろ、完璧な少女のロールモデルだったかも(笑)。
24AW Fashion Presentation バックステージにて
-子供の頃、何になりたかったですか?
ジャーナリスト。偉大な記者になりたかったですね。その時々の政治や社会問題が起きている現場に駆けつけてスクープをすっぱ抜くような。
-これから実現したい夢はありますか?
もちろん、夢はたくさんあります! この仕事を続け、ブランドをもっと発展させつつ、新しいプロジェクトも積極的にやっていきたい。ファッションでは、品質、テーラリング、フランスのノウハウをもっともっと高めていきたいし、ライフスタイルを発展させて、いつかポール & ジョーのホテルやカフェをオープンさせたいと思っています。
それから、今までにないユニークなコンセプトの店舗を日本に持ち帰ることも挑戦したいことのひとつ。絶対にこだわりたいのは、ブランドのエスプリをきかせ私の文化であるパリ流に仕上げつつも、日本の伝統もミックスすること。なぜなら、私は日本の謙虚さや伝統を心の底からリスペクトしているからです。
少しでも早く実現して、みんなを驚かせ、喜んでいただきたいと思っています。
24AW Fashion Presentation バックステージにて
-カフェやホテル、新しいコンセプトショップをぜひ実現させてほしいです!
ソフィーさんが考える、夢を叶えるためにはどんなことが必要だと思いますか?
自然体であること、親切であること、地に足がついていること。夢を叶えるためには、自分を愛してくれる人たちに囲まれていなければならないし、何事にもとても自発的でなければなりません。また、粘り強さや忍耐強さ、そして自分の情熱を人々にきちんと伝えることも大切だと思っています。
-日本では、春は新学期や新生活がスタートする季節です。夢に向かって新たなスタートを切ろうとしている人たちにメッセージをお願いします。
決して恐れてはいけません! 自分のなりたいものややりたいこと、夢に忠実であり続けること。そして、一生懸命頑張ることを忘れないでください。